第21期基礎シリーズ 第1回目-WEB報告-

律動法 第21期基礎シリーズ 第1回目のWEB報告をいたします。

平成29年3月12日(日) 会場:周気堂治療室

5段階の診断感覚の法則

治療者の可能な最大微細感覚が生体を検査する。
治療者の最大微細感覚が向上しなければ、何十年臨床を積んでも治療能力は向上しない。
永遠に同レベルの世界しか知ることはできない。
現時点での最大微細感覚を頭内で、5段階に認識設定する。
一番微細な感覚のところを5とし、そこから4→3→2→1と脳内の感覚設定をする。
すると手指触覚感覚まで5段階の感覚世界が拓かれる。
こうして生体知覚世界が無限に広がり、無限に鑑別力が向上する。
治療は鑑別出来た領域までしか治療効果を上げられない。


■治療家の体作り。すり足について

日本の古典芸能、各地方の舞踊の基本はすり足である。
それは見ている人からもきれいで、演じる人も爽快であるからだ。
阿波踊りでさえも足腰の構えはすり足と同様な上下動しない動きである。
それは人体機能が最大に機能している姿である。
まさしく治療行為は最高の気の状態が要求される、手技治療でも鍼灸でもこの気が正気であるか否かが治療効果を左右する。
その正気の姿勢を作るのがすり足である。
レールを滑っていくように。


正しい姿勢について

正しい姿勢は背骨が通っている状態。これを正中心と言うのはこのことです。
脊柱菅の脊髄が真っ直ぐにぴんっと機能した状態。前後は生理的カーブがあるから真っ直ぐとはならない。ただし、生理的側弯がなくなってしまっても圧迫が生じる。仙骨ベース(底)が水平だったら、ストレートネック・ストレート胸椎・ストレート腰椎では生体は機能出来ない。
仙骨ベース(底)が身体の真ん中にくるように。
水落ちは引っ込める。



前腕の筋肉の触れ方

検査の5段階の法則による触診実習。
前腕のふっくらした軟部組織での触診実習。最大微細感覚で軽く触れる。それを5とする。
そこから更に4→3→2→1と力を抜いていくと深いところまで指が入っていく。
生体の拒否反応に影響しないような微細な感覚が必要である。
一般の治療家の触診レベルでは、生体は拒否反応を生じる。
正しい触診は、生体が受け入れる微細な触覚が必要である。

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