律動法セミナーとは

律動法(生体律動調整法)

茂木 昭が昭和60年頃創案し、生体波動調整法の名称のもと平成7年から公開して以来、短期セミナーとともに月例セミナーについては、今日まで数回を除き毎月開催してきました。

この間、多くの治療家が受講し広く臨床に活用してきています。
 

律動法とは何か?

生体組織を静止したものとするとらえ方が、従来の鍼灸を含め、多くの手技療法に共通した見方でした。しかし、律動法では、生体組織のすべてに動きが存在することを発見してきました。生体は、心臓が動き、血液が循環し、横隔膜運動に伴う身体の呼吸運動のみならず、からだ全体が海の中のようにある部位は律動運動を行い、ある部位は流れ、深海の水にも動きがある如く、様々な動きを見せています。

生体組織では、微細レベルにおいてごく微細な収縮・拡張運動を行っています。この生体組織の微細レベルにおける収縮・拡張現象が、なぜ生体が病むのか?、なぜ障害を呈しているのか?、そして治癒力によりなぜ、どのようにして回復するのか?なかんずく治療により、なぜ生体が回復するのか?の重要な鍵を握っているのです。

その変化を確実にとらえることにより、律動法が人体の疾患、そして疲労した組織のすべてを回復させる確信を得ることができたのです。この生体組織の微細運動現象全体を指して律動現象と名づけました。その微細運動も組織が大きくなると、律動運動と表現するのが一番近い動きと言えるからです。

脊椎、仙骨、頭蓋骨においては種々な動きの中で、明らかに律動運動現象が最も顕著な動きとなっています。そして腰椎5番(L5)の律動現象をしっかりとらえ、その動きの変調を術者の鎮り澄んだ微細なエネルギーの手助けにより、病み、変調を起こしたL5の律動運動が、温和な力強いエネルギーを取り戻すのです。

そしてこのL5の均衡のとれた律動運動の回復が呼び水のように、全身の骨格系の律動運動が正常となり、仙骨、頭蓋骨の律動運動も正常化し、脳、脊髄、筋肉系、内臓系、全身の軟部組織の微細な種々の動きが円滑、均衡がとれた動きを取り戻し、生体全体がくまなく回復を見せるのです。

L5の律動運動現象とは、桟橋の海面に浮かずブイのような動きです。ブイの波に揺られている動きを想定していただければ理解できるでしょう。

検査法と調整法

TRテスト(筋肉反射テスト)によって全身の異常・正常部位を的確に検査していきます。そして微細なモーション・パルペーションを併用して、全身の骨格系、仙骨、頭蓋骨を検査します。

律動法の特徴

  • TRテスト

A・K(アプライド・キネシオロジー)での筋肉反射テストでは、難度が高く、臨床に使いこなせるのはごくわずかな治療家に過ぎなかったことから、真剣ささえあればすべての治療家が活用できる筋肉反射テストとして考案したものです。

TRテストにより確実に異常・正常の判定が可能となり、更にこのテストで正しく治療の成果を判定することができるようになりました。

  • TRテストの活用

正確な正常・異常の判定法の出現により、身体全身の検査ができるようになりました。体表部位は手指をセンサーとして、全身を検査し、深部は手指のタッピング(叩打法)で検査します。脳についても、タッピングの強弱によりあらゆる深部まで検査することができます。

  • 微細骨折の検査

骨格系、筋肉系の運動器疾患のすべてに微細骨折がその根本に存在していることを律動法では発見しています。各種運動器疾患はもとよりX線で判明するレベルの骨折に至るまで最高の効果を常時得ることができます。

精神疾患を含め運動器疾患に至るまで、多くの難治疾患に頭蓋骨の打撲が関与していることがきわめて多く、脳の障害を伴っています。これらも頭蓋骨の微細骨折検査により的確に検出することができます。

  • 感染症の検査

TRテストにより、細菌プレパラートを使いあらゆる感染症の検査ができます。全身性の感染症及び常在性の感染症の検査は、微細骨折同様に難治疾患の治療における大きな柱となっています。

  • 脊髄腫瘍の検査

難治性腰痛、難治性頚肩腕症候群の多くX線、MRIで判明しない脊髄及び脊髄硬膜の微薄な腫瘍が関与しているケースが極めて多いのです。

新分野の治療

カイロプラクティック、オステオパシーと同様に骨格診断及び脳・脊髄を重視しますが、律動法の特徴は、全身のあらゆる組織の障害を検査し、骨格、内臓の自動的律動運動現象を捉え、そのレベルから診断し調整をする治療法です。

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