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扁鵲の塀越しの患者の診断の再現

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茂木昭による集団治療 70人

律動法講座

この講座では名人治療家として世界最高度の手技治療法を修得する治療家養成のための、治療理論と共に治療法の修得法を解説した。

この小冊子は究極の手技治療法の基本を学ぶものであるが、律動法の全体像を俯瞰することができ、未知の深遠な律動法の世界を知ることができる。その理解のた

めの最短距離の道案内として編集したものである。もし、あなたが名人治療家を目

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理論指導と共に手技治療法に共通する修得法を詳述した。

もっぱら治療理論を説く時代は終わった。
律動法は全疾患に対する臨床理論を公開する!
律動法は最先端手技治療である。
カイロプラクティック、オステオパシー、頭蓋仙骨治療、SOTとの違い!  律動法は生命現象を骨格系、硬膜系の律動運動からとらえる!
なぜ、手技治療法が高度でなくてはならないのか?

今日、主流医療の西洋医学は、症状の大部分が生体治癒現象であることを無視し、原因を全く究明せず対症療法に終始する。放置すれば治る多くの疾患さえ治癒させず病気の定着化を図る。そして感染症を始め、多くの誤診から医原病を作り、障害、疾患を増産する。
手技治療が高度であるべきとは、この現代医療の問題を根本から解決する医療が手技治療、あるいは鍼灸分野に残されているからである。
世に多くの治療法が東洋医学を含め存在している。しかし、真に治す治療家は極めて少ない。多くの難病まで治す治療でないと治っている治療とは言えない。治せないのは現代西洋医学ばかりではない。多くの手技治療家、多くの鍼灸治療家が多疾患を治していない現実から目をそらし、治していると思い込もうとしている。鍼灸三千年の歴史と誇示するが現実は肩こり、アトピー性皮膚炎、喘息さえ完治できない。これは
治せる治療とは何か?実にシンプルである。異常・正常を正しく診断し、異常を消失させることに尽きる。そして治療にいてさらに重要なのは術者の邪気の問題が
 
 
これが多くの治療家が世にひしめきながらも、治せる治療家が不在である理由である。治療家は治せる治療家、指導者がどれだけ存在するか、治療界の実情を客観視しなくてはならない。異常の正確な診断法と診断技術が有るか無いかだけである。
そしてさらに正確な診断のためには術者のエネルギーが邪気であってはすべての療法は無効か逆に悪化する。現状の各種治療界の現実はこの邪気治療家により医療が実施されている。治せる術者のエネルギーとは患者のエネルギー現象を阻害しないエネルギーである。治す治療家は触れただけで患者の疲労が回復する体である。この邪気とならない体をつくり、それからが治療の学習である。これをクリヤーしない治療行為はすべて無に帰することを忘れてはならない。この邪気を有するとは診断時に術者自身の筋力が落ちていることを言う。A・K(アプライド・キネシオロジー)でこの問題をスイッチングと称している。このスイッチングがあれば、何をしても人は治らない。逆に名人治療家は手を体に触れただけで治るのである。
 
律動法は骨格系、脳・脊髄、硬膜、内臓系を生命現象としての動きの面を重視したとらえ方をしている
骨格、内臓の動きとは何か?
生命現象(生きる)とは、呼吸現象である。
生体組織(骨格、内臓その他)の動きとは呼吸現象から生じている。
律動法は生体組織を、主に骨格系、脳脊髄、硬膜面からアプローチする。
 
第1章 腰椎5番は全身の骨格系のベアリング(軸受け)
口絵の仙骨図を注目!仙骨の形… 
これはいかなる芸術家、いかなる科学者も製作できない神の御業である。治療家はまず、この仙骨の構造に畏怖の念を持つ必要がある。仙骨の岬角を見る。この前後、側屈、回旋の1度~2度の傾き、ずれが全身の骨格系の機能を左右し、脳の機能を左右し、病気、障害を惹起し、またその賦活が病気、障害を治すのである。人間の生命維持に深く関与している。仙骨はまさに仙的骨であり、「聖なる骨」である。仙骨ベース中心の1mm、2mmのずれが難病を作り、難病を治すのである。
 更に仙骨から上方構造を仙骨と共に微調整しているのは「腰椎5番」である。脊椎、四肢骨、頭蓋、脳脊髄を仙骨との間でバランスを取っている。

つまり「腰椎5番」は、人体の起立時、横臥時においても骨格系律動現象のベアリングである。立位では頭部、脊椎を仙骨上で支え全方向への微調整を行っている重心の軸点が
腰椎5番中にある。

腰椎5番の生体調整能力
 頭蓋、脊椎と仙骨の間にあるベアリング機能を持つ腰椎5番は、生体の治癒力の存在する限り、生体のあらゆる組織、生体におけるあらゆる疾患を回復させる役割を担い、生体調整法として限界がない。
 律動法では脳内全組織、全内臓、全身膜組織まで、いかなる微細組織の炎症までも検出し、最大の効果を上げている。それはSOT(仙骨・後頭骨テクニック)、クラニアル・セイクラルテクニック(頭蓋仙骨治療)、A・K(アプライド・キネシーオロジー)等のあらゆる手技治療法の治療領域を網羅した診断、治療領域をも含み、診断対象、治療領域はそれ以外の律動法で発見した多領域に及んでいる。
律動法理論と臨床を学習するとSOT,頭蓋・仙骨治療における各種理論や小脳テント、大脳鎌、脳、硬膜の呼吸運動ならびにCSF(脳脊髄液)循環の知覚、体感が容易になり、それらの治療効果も体感できるようになる。これら各種手技治療に生き詰まりを感じる治療家には目に鱗であろう。広大な新しい治療世界が拓かれてくる。
 
第2章 人体機能はすべて連携し、全身機能が同時に回復する
 正しい完璧な治療法は、すべての組織、機能が同時に改善する。一部だけ治るというのは、その一部に対しても完全な治療ではない。従って、骨格系疾患には強いが、内臓系疾患は苦手、婦人科疾患は苦手という手技治療家は骨格系に強いというのは思い込みに過ぎない。
骨格系手技治療において婦人科系、内臓系疾患は専門外として鍼灸の分野と判断する治療家が少なくないが大きな誤解である。内臓のツボ、婦人科のツボなど古来より伝承されているが、そのツボに刺鍼して治るかどうかは、刺して見ないと分からない。つまり鍼灸においては効果があるか否かの診断法がないのである。
 その一般的鍼灸に比較して、手技治療は事前に有効か否かの診断ができるのであるから確実に婦人科疾患、その他内臓疾患を治せるのである。婦人科組織は、仙骨2~4番の仙骨神経により支配されている。トルコ鞍に収容されている下垂体から黄体、卵胞刺激ホルモンを分泌している。蝶形骨の変位を解除すれば、一瞬にして婦人科臓器が活発になる。あるいはS2~4の仙骨稜の操作で同じく一瞬にして回復する。子宮筋腫も一瞬のそれぞれの操作で縮小する。卵巣脳腫も一瞬にして消失することさえある。
 数十年治らなかった喘息も一瞬の上部胸椎操作で一気に改善するのである。手術して取りきれない脳腫瘍も頭頂骨、蝶形骨の操作で一瞬に縮小する。腰椎の操作で一瞬にして視力が回復するのである。やっと歩行して表情が暗かった老人が脊椎の一箇所の操作で背筋が伸び血色のよい姿に代わるのである。
 特殊な場合以外の一般的五十肩が上部胸椎、鎖骨、肩甲骨の微細操作で一瞬にして挙上制限が解除するのである。手技治療長所は、鍼灸と異なり、人体のあらゆる部位をそうさすることができる。さらには診断技術を修得すると、人体内部の、内臓、脊髄、脳内の診断と調整ができるのである。
 
第3章 人体の気の循環理論・骨盤症候
 人体内、気の循環理論は新鍼灸法(半身症候鍼灸法)と律動法では同一の人体理論に基づく。つまり半身症候と骨盤症候は同一理論である。人体が酸素と水により生命を営なまれているように、その生体エネルギーが人体を循環する様を透視した生命現象である。人体を縦方向に上下している気の流れで、全身の動脈・静脈、リンパ系の循環、CSF(脳脊髄液)循環等を含む流動現象である。律動法の学習により、知覚できる流れで、この障害がすべての疾患、不健康状態の元になる。
 全身の縦方向の3領域の気の流れ(生体エネルギーの流れ)を徹底して診断するのが新鍼灸法(半身症候鍼灸法)であるが、この3領域の生体エネルギーを集約したものが
律動法における骨盤症候である。律動法では、基本にはこの全身を対象とする半身症候理論が存在するが、それを骨盤症候に集約して、主に骨格系の脊椎、四肢骨、頭蓋骨。そして脳・脊髄、硬膜系、内臓系に集中した機能障害を追求するものである。
   

 
骨盤症候は人体全体の気の流れとしてこのような病態にあることを記憶しておいてほしい。
 
律動法と新鍼灸法(半身症候鍼灸法)の共通理論 
人体組織は脊髄神経系と自律神経系は迷走神経とともに左右分割して支配されているのだが、各手技治療法、鍼灸においてもその機能低下側を左右分割した病態の診断法がない。脳血管障害からの半身不随は例外で身体部位の異常を診断しても、不思議なことに人体を左右に分けた半身症状の診断法を所有する治療法が従来なかったのである。
律動法及び律動法より誕生した新鍼灸法は、脊髄の左右各灰白質の機能低下に基づく左右分割された病態診断を基本とする身体観を持っている。
 ①右骨盤症候(右半身症候):右半身筋肉、軟部組織を支配する脊髄右灰白質の異常、右側脳室の異常。
 ②左骨盤症候(左半身症候):左半身筋肉、軟部組織を支配する脊髄左灰白質の異常、左側脳室の異常。
③中心骨盤症候(中心症候):体幹正中領域の軟部組織を支配する脊髄白質の炎症。第3脳室の炎症。
 
第4章 カイロプラクティック、頭蓋オステオパシーの限界を超える律動法
手技治療界は近年の100年間に多くの天才が出現し、カイロプラクティックのSOT理論、頭蓋オステオパシーにおける、脳、頭蓋呼吸理論、CSF(脳脊髄液循環)理論等多くの高度な生体理論が発見されてきた。それらの創始者の実践した臨床をいかに再現できるかが理論を学んだ後継者である現代の手技治療家に与えられた課題である。
つまり創始者の臨床を再現するためには創始者と同じ能力により同じ生体観を有していなければならないことを強調したい。ディジョネット、サザーランド、グットハートの確立した偉大な理論をそのまま継承し、実践するためには、彼ら天才がどのような感覚からどのように生体をとえていたかを知る。そしてその理論をどのように実践していたかに注目する必要がある。もし治療家としての深い感性がなければ、高度理論は逆に諸刃の剣となり、病者の回復力を低下させることになる。
いわゆる邪気治療となるこの現象が、手技治療界に限らず、鍼灸界においても多くの臨床の場で散見されている。治療後に発生する症状の反応を瞑眩反応、好転反応とその検証もなく正当化が横行している
その生体高度理論を創始者のテクニックとして再現できる診断法、及び他視点から再構築した手技治療法がこの律動法といえるだろう。この律動法を修得することで、既存の高度テクニック理論であるSOT理論、頭蓋仙骨治療を学び修得して来た多くの手技治療家も創始者の臨床テクニックとして再現する、そのポイントは律動法の特徴である透視診断法の活用にある。律動法では、それを手技治療による扁鵲治療の世界であるとして名人治療家への目標としている。律動法研究会は透視診断から遠隔治療へまでの治療世界を踏み入れことも、手技治療家への究極の治療目標として指導している。
 
第5章 治せる治療家と治せない治療家
 社会には多くの病者、障害者、不健康者が存在し、彼らを救済すべき職業に携わる多くの治療者がいる。そこで問題となるのは、治せる治療家はどのくらいの割合なのかである。
治療家が治療の学習を進める段階で全体の治療家像を知り、自身の治療能力を客観的に検証しておく必要がある。
 その治せる治療家の比率であるが、その答えはきわめて低いと言わざるを得ない。治す治療家として患者から信頼される手技治療家は1%以下であろう。これはこの律動法を指導する立場からの見解であり、多くの治療家自身は自己の治療能力を過信する傾向がある。それは人体を治療すること自体の難しさがあり、患者に対面するときのプレッシャーがきわめて大きい業種であるからその過信で防御するのである。
各治療理論を理論上完璧に修得したとしても、それで治るか否かは全く別の次元であることは、多くの治療法、治療理論の書籍に記述されていない。故に治療家は治療理論のみ抱えてもどのように実践するかを知るすべがなく、右往左往するしかない。多くの治療家が一生かかっても回答できないこの問題を次に記述したい。
1.治せる治療家の条件
条件1.治療の職業プロにならないこと。
一般的職業はプロ意識を求められるが、人の命の治療は通常の意識では無理である。肉眼で視れない体内、脳を視て、形のない心を知るのが治療家である。職業のためと割り切った姿勢ではなく、無限に未知の生命現象を追求する心が治療家には求められるのである。
条件2.治療家は常時、心の安定を心がける。
自身の心の安定が得られない人に、他人を治療することは不可能である。病気、疾患は心身のエネルギーの混乱から生じているという一面がある。診断において術者の身体はセンサーとなり、患者の正常・異常を判別する計器である。治療行為を想定してみると、患者と術者の対面の場である。病的エネルギー状態の患者に対して治療技術を有した術者がいる。術者の生体は技術者と同時に診断するセンサー、計器でもある点を治療家は忘れてはならない。患者は病的エネルギーであるから治療する術者は正常に患者の体を診断できる正常なエネルギー体でなくてはならないのでる。心の不安定さが最大の異常エネルギーであり、その治療を邪気治療という。多くの治療家が邪気治療家なっていることは既に採り上げた。特に、気功等のエネルギー治療はその傾向が特に強い。
術者の生体エネルギーが正常であるからそれが基準となり、患者の正常・異常を診断できる。術者の身体が計器であるから、その針が0点を指していないはかりでは物の重さを計れない。心の安定化ができないなら治療家を止めることが無難である。患者ばかりでなく、術者自身の心身を壊すことになるからである。いかなる高度治療法理論を知っても指一本の捻挫も、肩こりさえ完治しない。この邪気治療が治療界全体に隠された最大の問題となっている。
条件3.常に患者の命に向かって謙虚であること。
謙虚でなければ患者の生体は開いてくれない。未熟な治療家ほど患者のとの親近感のみ重視して患者の生体を理解しようとは思わない。患者の多くは自身の体を理解しようとせず、不満の対象にする。患者に冷遇されている生体を代わりに理解して上げるのが名人治療家である。
条件4.自己の考え方で治療をするのではなく、治療のために自己を変える。
手技治療界、鍼灸界の大部分は生涯にわたり自己流人体知識を患者に押し付け、自己満足の域を脱しようとしない。名人治療家は患者の生体を知るための自分に変えようとする。
条件5.師からの指導の受け方、技術を修得するコツは、治療に対する指導者と同じ心になること。
修得法のコツは指導者の生体観、治療観を理解すること。そのためには話をよく聞く、手ほどきをよく見ること。とかく学習者はよく聞かず、よく見ず、すぐ行動に移そうとする。それは師の指導を自己の脳に翻訳した自己流解釈したことに過ぎない。師の指導を、聞いて、見て、自己の脳を変えることで理解できる。そのうえで行動に移すのである。従来、多くの治療家が師から指導を受けながら師と同じレベルにならないのは皆、この自己流の学び方を変えないからである。
条件6.名人治療家になるためには?教えてもらうという受身ではなれない。
その指導者も自ら求め、追求した結果、現在の位置に到達したのでる。次代の治療家も、その師に究極の真理を求め、師とともにさらに新たな領域に踏み入れた治療家が自分自身の臨床体験からえた発見を集大成し、新たな治療医学を創造する段階まで到達すると名人治療家になる。
 
以上、現時点の気づくことを種々挙げてみた。この条件を理解できたら名人治療家への道に続く入り口が見えてくるだろう。
 
第6章 高度手技治療法修得の手順
治療法修得の順序は外でもない、頂点に立つ高度治療法を早く発見することである。
①最高の臨床効果を見聞して、自分の目で最高の治療法を発見する ②その治療法の指導者を求める ③師の指導を師と同一の感性で学び実践する。
  このきわめて明白なことを、99.9%の治療家志望者、治療家は実践しない。ほぼすべての治療家が権威、評判のみで選択した治療法を、治療家としての生涯の拠り所として終えるのである。高度手技治療家を目指すのなら、素直にごく当たり前のことを実践するだけでよい。
 
1.治療法修得法の第一歩は実際の臨床を見て、治療効果を知ることから始まる。
治療界では最高の治療法を先に知り、確信を持ってその治療法を学ぶことである。しかし、そのような手技治療家はいない。性急に評判、権威に便乗する修得法を選択するので  ある。
しかし、臨床見聞、見学といっても自発的に自己の意思で探さない限りその場はない。著名な指導者でもいざ見学となると受け入れをしり込みする。律動法研究会代表・茂木 昭は全く反対で、手技治療界全体の発展、向上を願う指導をしているから、長期にわたり臨床見学を勧めてまでも公開してきた。
すべての治療界、治療家における学習法の最大の欠陥は、どこまで治せるのか、何を治せるのか、知らずに学び、開業している。多くの指導機関がある治療界で、種々の疾患に対処する臨床現場を公開する場はどこにも見当たらない。
我々律動法研究会では種々難病を治す現場を常時公開しているから、名人治療家を目指し、治療に対する信念を有するならば見学をすることである。
 
2.既存の手技治療法の効果の実態を知ること!
既存の治療法が治っていない現実を直視する。
なぜ、治療家は最高の治療法を探求して修得しなければならないのか?単純な問題に見えて、重要な問題である。なぜ種々の治療法が存在するのか?それはどの治療法を実践しても治るのは皆、軽症ばかりで共通して治らない多くの疾患が存在しているということである。
  その元は主流医学である現代西洋医学が多くの疾患を治せていないという現実があり、多くの疾患の原因が不明であるからそれも当然のことである。その欠陥をカバーするべき手技治療も共に多くの疾患に対する治療成績が低いということである。そのような多くの疾患を現代医療が治せていないという背景があるからこそ、高度手技治療が必要になっている現実を見過ごしていてはならない。同じく補完医学である鍼灸も、それ自体、なんの価値もない3000年の東洋医学の美名に自惚れ少しも国民医療に貢献していない。3000年間発展しない鍼灸に対し近年100年内のカイロプラクティック、オステオパシー医学の発展は目覚しく、多くの天才治療家が輩出した。現代西洋医学の盲点を埋める大きな成果を恩恵として、現代手技治療家はますます発展する責任を自覚しなくてはならない。
 
3.治らない治療法、治らない理論を捨てること
治療界には治らない治療が蔓延しているのであるから、まず自らの修得した手技テクニックから検証して、治らない理論、臨床テクニックを捨て去ることに徹底することが必要である。治らない治療理論、テクニックが残存しているうちは治る手技治療の出番がない。つまり自身に治らない治療が存在しているうちは、新しい治る治療理論、テクニックを理解できる脳内のスペースがない。より高度の新しい理論テクニックを理解、修得を収容できる脳を準備しておかなければ、その高度治療の世界を理解できないのである。新しい酒は新しい革袋に盛れということわざがあるが、古い酒を捨てなければ、新しい酒は入れられない。
このように純粋の高度治療を受け入れるための空の脳を作れないから、名人治療家は数万人に1人以下に過ぎないのである。あなたが治療名人を目指すなら、不純な治療理論を入れない空の脳を作る訓練から始めてほしい。
4.手技治療家は確信を持った治る治療を自分自身の治療学として生涯向上して行かなければならない。
  治る手技治療は無限に深く、広大である。律動法は現代医学が不明な多疾患の原因を究明できる治療医学となったが、治る治療法には迷いがない。必ず治療効果が上がるからである。もし治らないときには誤診であることも分かる。律動法は従来の高度手技治療全体を俯瞰することができるので、その既成の手技治療法をより高い異次元まで発展させることができる。
要は、あなたに律動法という深く広大な治療医学を洞察する感性があるか否かであろう。
 
7章 律動法理論             
1.メジャー治療である
律動法は個々の身体組織を別々に調整する治療法ではない。全身の障害は人体が全機的に機能している以上、すべての障害も一点に繋がっている。その最高点のポイントまでの過程を検出する作業が診断である。その最高点をメジャーポイントと言っている。この治療システムをカイロプラクティック界ではメジャー治療と言っている。ターグル・リコイル(上部頸椎治療)では頸椎1番か2番をメジャーとしてすべての組織の異常を改善しているが、律動法では腰椎5番をメジャーとしている。
  それは律動法では全身組織のあらゆる部分に対する診断法を有している。各内臓内、脳内の腫瘍、梗塞、炎症を診断できるからこそ、腰椎5番が人体全器官、組織の障害を改善できることを知る。そして診断時点で腰椎5番のアジャストで全組織が改善されることを確認し、腰椎5番の調整後、確実に全身組織が改善さらたことも確認することができるのである。全身器官、組織の障害を正常化する、この腰椎5番のリスティングはPRまたはPLの律動変位に集約される。全身組織の診断とメジャーである腰椎5番の診断後、腰椎5番に対する律動変位の調整に要するのは5秒前後である。
 
2.律動法はあらゆる疾患に効果を上げられる
一般的、脊椎調整、仙骨後頭骨治療のように運動器疾患を中心とした疾患、脳神経系の疾患を治療対象とするような疾患に限定することは全くない、運動器疾患、脳神経系疾患、脊髄系疾患、内臓疾患、皮膚科疾患から精神心疾患まで、あらゆる疾患、難病患者の治療をしている。多くの原因不明という疾患も、感染症、微細骨骨折診断により原因を解明し、画期的改善をさせている。
このように文章で確認しても仕方ない。実際の臨床であらゆる難病を治すところを見学で確認しるべきである。そして皮膚病に限らず、一瞬にして顔色がよくなり、頭蓋骨が整い、背筋が真っ直ぐに伸び、視覚、聴覚が改善する。女性ならば治療後の鏡を見せると必ず、ワーとか、すごいという声を上げるほど健康美になる。甲状腺腫瘍、子宮筋腫が1回の治療で触れなくなる、消失するほど正しい治療なら生体は画期的に変化回復することが分かるのである。
3.正常・異常診断法⇒TRテスト 
 
    
             
 
 
A図 自身の母指・示指骨間筋をチェック
B図 患者の診断部位に接触
診断順序 ①術者自身の母指・示指骨間筋をチェック。ロックを確認する。
     ②術者の手指を患者の診断部位に接触。
      ③再度20秒以内に①の動作に戻り、筋肉のロックをチェックする。
      診断部位が異常なら筋肉のロックが崩れ母指が沈む。異常がなければ変わらない。
 
4.骨盤症候と腰椎5番の律動調整、診断手順
 右骨盤症候、中心骨盤症候、左骨盤症候に病位側を区分することができる。
 ①右骨盤症候
右腸骨PI/AS ⇒ 右仙骨伸展/屈曲
 ②中心骨盤症候
  仙骨稜伸展/屈曲
  ③左骨盤症候
左腸骨PI/PS  ⇒ 左仙骨伸展/屈曲
 
 各骨盤症候から 腰椎5番の律動変位の律動調整へ
 各骨盤症候の仙骨のリスティング ⇒ 腰椎5番のPRPLの律動調整
 
8章 律動法の診断と治療の手順
1.望診
律動法では、望診を最も重視する。その望診とは、古典鍼灸理論での望診とは異なる。診療室に入室した瞬間から始まり、ベッド上、あるいは診察椅子での対面での望診より、入室した瞬間の身体からの情報が正確に人体を診断できる。全身の血液循環、内臓機能、筋骨格系、脳循環、すべて望診により診断できることを目指す学習をする。望診技術の向上に従い次第に体内組織の透視診断につながる訓練をする。
2.問診
望診で確認した全身機能状態をさらに確認するのが問診である。後は患者の自覚症状、病院での病名も参考にする。患者から一方的に聞き出すのが問診ではない。治らなかった病院での説明、経過を長く聞くことは必要がない。自分自身の正確な診断をする。
多くの疾患が同一患者のものであるから、過去の事故、病歴を詳細に調べる。多く過去のそれらの出来事が原因になっていることを知ることである。
 
3.基本診断(初診時および初期のおける診断) 
①.頸椎症候診断
  カイロプラクティック理論の基本診断法である。ディアフイールド短足長足測定法の応用テストである。頸椎のローテーション解除により筋力が正常化する。右回旋変位しているとき(頸椎全体のPRのとき、左回旋すると筋力が正常化して短足長足テストでは、脚長差正常になる。
⇒右頸椎症候:顔を右に回旋したとき筋力が強くなる。
 左頸椎症候:顔を左に回旋したとき筋力が強くなる。
 
②.頸椎側屈テスト
 ⇒ 右側屈:右側屈で過可動性、左側屈で可動性がない。
  左側屈:左側屈で過可動性、右側屈で可動性がない。
③.脊椎基本診断点(6点)
 方法:TRテストでセンサーストーンを各部位に接触しながら(TL)正常・異常を診断する。
 各部位に接触したとき各々TRテストを実施する。
  テストは以下の部位である。TL部位。
 1.中部腰椎(L2~L3)2.下部胸椎(T10~T11 )3.中部胸椎(T6~T7)
4.上部胸椎(T2~T3)5.下部頸椎(C5~C6)6.上部頸椎(C2~C3)
 ④.頭部基本診断点。頭部の縦3線(頭部中心線。頭部右。頭部左)。これは大脳皮質の層になる。
⑤.内臓基本診断点
 1.眼球(左右)2.鼻根 3.耳(左右)4.喉 5.気管 6.気管支(左右)
7.心臓 8.胃 9.肝臓 10.空腸・回腸 11.大腸(上向結腸・右横行結腸・左横行結腸・下行結腸・S状結腸)12.女子(子宮・左卵巣・右卵巣)13.腎臓(左右)14.腰部(左右・中心)15.梨状筋(左右)
 ⑥.モーション・パルペーション
  各疾患に対する重要ポイントのモーション・パルペーションを適宜行なう。
 ⑦.骨盤症候診断(右骨盤症候、中心骨盤症候、左骨盤症候)
 ⑧.腰椎5番のPR・PLの検出(TRテストと可動性テストで)
 ⑨.腰椎5番の律動調整を行う
 ⑩.腰椎5番の治療後のチェック
 ⑪.最初から最後の診断ポイントをすべてチェック
 ⑫.望診をチェック
   治療前の生体エネルギーとは全く異なる、生気が溢れ、血色が良く、姿勢が伸びた溌剌とした身体になっていなければならない。顔面につやが溢れ、締まり、黒目が澄んでくる。表情が明るく笑みがこぼれるはずである。治療効果のすべては全身の姿勢にすべて表示される。
4.再診以降診断点
基本診断点は、各疾患の病態に関係なく人体構成上基本となる部位なので、初診から、初次章、第9章に上げた種々疾患に対応する組織、患者の主訴と四診による病態に対する診断点の診断を行なう。
  上記の基本診断点の診断後、各疾患、障害に直結する臨床的診断点。センサー・ストーンによるTLからTRテストにより全身全組織の異常部位を検出する。
 
9章 主訴・病状・病態に対する各診断点
 患者の主訴および望診、問診、触診による病態の確認と原因診断。
症状および病態と原因診断
 ①筋骨格系疾患 
  関節の炎症、四肢骨の炎症、脊椎、上肢帯骨、骨盤、頭蓋骨の骨折、圧迫骨折、微細骨折、感染症、筋、靭帯の損傷。
②内臓・内分泌系疾患
内臓は自律神経系の交感神経、副交感神経と迷走神経系の診断を重視する。内分泌系からも下垂体、胸腺、甲状腺との関連を診断する。内臓系は自律神経の中枢である同側の視床下部との関連診断が基本であり、脊髄神経根での障害の影響も重要である。
自律神経系は脊髄、交感神経幹からのインパルスに影響する脊椎変位と更に重要なのは神経根での狭窄の原因となる各椎間板変位(広義の椎間板ヘルニア)27個の存在が大きい。この27個の椎間板ヘルニアはすべての内臓疾患を治す重要ポイントである。もちろんこの広義の椎間板ヘルニアまで正常にすることができれば難症性椎間板ヘルニア腰痛、坐骨神経痛の根治まで極めて容易である。
婦人科疾患も仙椎の椎間板ヘルニアがすべての婦人科疾患の原因となっていると言っても過言ではない。仙椎椎間板ヘルニアの操作で瞬時に子宮筋腫、卵巣嚢腫が縮小する。
③脳・脊髄系疾患
難治性の内臓疾患、運動器疾患には脊椎の圧迫骨折がまず、関与しているが、更には脊髄の腫瘍の存在がある。更に重度になると脊髄硬膜の炎症、微細腫瘍の問題が関与することもあるので、慎重にどのレベルでの障害か診断する必要がある。
脳の問題は、脊髄と脳は構造上、機能上一体の組織としてとらえる必要がある。脊髄灰白質と大脳皮質、脊髄白質と大脳髄質と関連性を基本とした脳診断を重視する。内臓と同側の視床下部、体幹下肢の脊髄神経系と反対側の大脳運動野、そして大脳基底核、辺縁系と代表的な視床の変位、炎症が高度治療における不可欠な診断対象となる。
パーキンソン、ジストニア、てんかん、脳腫瘍、脳梗塞、その他多くの難病、難治疾患まですべての疾患に対処できる治療は脳脊髄系、硬膜系の診断が必要である。
④精神疾患
うつ、統合失調症、発達障害、学習障害、神経症等は、カウンセリングレベルでは困難でありより、脳、脳硬膜系の診断が基本である。大脳基底核、辺縁系と代表的な視床の変位、炎症診断に原因を追わなければ解決しない。
 
 
10章 腰椎5番の律動調整と全身骨格系の律動運動、内臓の律動運動
生体の律動運動とは、生体全体の呼吸運動でもある。呼吸器による横隔膜の呼吸運動以外に、脳の呼吸運動が第1次呼吸として、頭蓋オステオパシー、SOT(仙骨後頭骨テクニック)で知られているが、生体が生命現象として活動しているときには、肺呼吸以外にも全身組織は、肺呼吸にともなう動き、呼吸運動を行っている。肺呼吸を止めるとその全身の呼吸運動も止まる。CSFも止まる。内臓運動も、頭蓋骨の動きも停止する。
1.骨格系の律動運動
仰臥、伏臥での人体を観察すると胸郭の動き以外は静止しているのではなく、胸郭の動きにともなう微細であるがゆっくり滑らかな動きが感じられる。その生体の微細な動きに術者も感覚を合わせると、それは微細ではなく、大きなうねり様な動きを感じ取れる。
しばらくその生体の動きを術者の感覚が受け入れ合わせる。するとしだいに生体全体の連動した呼吸運動現象を知ることができる。そこまで生体を理解したならば、従来の学んだ、頭蓋オステオパシー、SOTの各理論が理解することが難しくなくなる。
そしてその感覚から、この律動法の全貌、世界が見えてくる。
2.脳・内臓系の律動運動
肺はともかく、内臓のすべて、腎臓、胃、小腸、大腸、膀胱、子宮、卵巣、肝臓、膵臓、脾臓、胸腺、下垂体はいずれも上下、左右、捻転、伸縮、拡張等の呼吸運動をしている。左右ある臓器、肺、腎臓は左右拮抗現象から逆の動きまたは同方向への種々な動きを示している。
脳も大脳、小脳の連動した動き、左右の大脳の連動あるいは、拮抗した動きを行っている。内転・外転、内旋・外旋、前転・後転、拡張・収縮を行い、片方の脳自体も屈曲・伸展、内転・外転、内旋・外旋、前転・後転、拡張・収縮の動きをしている。
 脳、内臓の動きは、生体機能低下時には動きが減少する。
 
3.脳脊髄液(CSF)循環の上行・下行、
大脳の内転・外転、大脳鎌の内転・外転、小脳テントの拡張・収縮、仙骨の伸展・屈曲に連携する脳脊髄液循環障害
 
4.腰椎5番の律動運動のPR・PLとその律動調整
腰椎5番が港に浮かぶブイの揺れのように個々の脊椎は横隔膜呼吸にともなう揺動をしている。各方向を分析すると上下、左右のローテーション、左右回転、前後、後上方・後下方、それらの組み合わせと、機械的でない、不規則な遥動運動をしている。その脊椎のうち腰仙関節を構成する腰椎5番の動き。これは呼吸運動でもあるが、この腰椎5番の律動運動の調整法が、人体全身あらゆる組織の障害を生命力のある限り、治癒力のある限り回復、治癒させる能力を秘めている。
カイロプラクティック・リスティングで言えば、PR・PL、PS・PI、CW・CCW(PRI・PRS、PLI・PLS)等種々リスティングを総括、集約するリスティングが律動法で言うL5の律動変位としてのPR・PLである。
人体全組織を正常にするメジャーポイントはカイロプラクティック、頭蓋オステオパシーテクニックにより、頭蓋骨、仙骨、上部頸椎、ローガンベイシック等種々発見されているが、すべてのメジャーポイントをも改善する最先端メジャーポイントがこの腰椎5番の律動法変位PR・PLであることを律動法では検証している。
11章 腰椎5番(L5)律動調整の最先端手技治療の特徴と、律動法の対象疾患
手技治療界の高度テクニックであるSOT理論におけるブロックテクニック、頭蓋オステオパシー理論における頭蓋骨、仙骨調整法、クラニアルリリーステクニックを超える人体組織調整をこの律動法における、腰椎5番の律動調整が可能にしている。
それは人体全組織の診断と治療、あらゆる疾患の診断と治療ができるのは、この律動法における腰椎5番の律動調整法しかないことからそれを理解できるはずである。
この律動法の先端的手技治療法の世界は、常時開催されている基礎シリーズおよび毎月開催している月例セミナー(本科)の内容を視れば納得されるだろう。研究会の指導目標である、扁鵲手技治療家の卵が続々と生まれてきている。やがて、全国に多くの難病者から喜びの声が聞かれる名人手技治療家が巣立っていくだろう。心ある手技治療家、名人治療家を志す学習者は律動法に挑戦してほしい。
幸い近年はインターネットのyou tube動画があるので、「律動法」あるいは同一の生体論に立つ「新鍼灸法」で律動法と律動法セミナー内容を知ることができる。手技治療法修得に活用してほしい。
1.正常・異常の診断が正確であるか否か?診断できる範囲は?
律動法の特徴の一つは人体全組織の状態が正常状態にあるか、異常を来たしているか?あるいは正常状態から逸脱しつつあるかまで、病気、疾患に至っていない状態まで診断できる点である。
この点では、現代西洋医学を求める患者が種々の苦痛、自覚症状がありながらも、精査で異常がない、あるいは原因不明と、ほとんどのケースで言われる。カイロプラクティック、頭蓋オステオパシーでも理論上の異常・正常の鑑別がされても、人体組織全体に及ぶ詳細部位における正常・異常の判定と理解はできていない。
時には頭蓋組織、硬膜、筋肉、骨格系すべてにおいて固着が異常で、それを緩める、リリースすることが治療法だと短絡する、治療法における最大の間違いを犯している。生体の異常状態はすべて弛緩である。関節、人体が弛緩すれば脱臼する。その防止のために筋肉系は硬化、疼痛を生じているのである。
   
2.単独部位の異常状態の原因を知る
異常組織に対して、更にそれはなにか?
①微細骨折
②感染症
③筋肉、皮膚の炎症
④神経系の炎症
⑤血液循環系の異常
⑥腫瘍
⑦その他
3.異常の部位状態の因果関係を知る
律動法では、各身体異常部位間の因果関係を検出できる。異常箇所A、B、Cとあるときそのどれが一番のポイントかの診断である。CがメジャーであるならCを治せば良く、A、Bは自動的に治るのである。生体は、内臓が自律神経系で統一され、筋骨格系が脊髄神経で統一されているのであるから、各内臓が単独で悪化しているのではない。左右系統的に機能低下がある。筋骨格系も左右の灰白質、白質の系統に分かれた機能低下がある。
生体は同時に多部位が炎症、ダメージがある。通常は各異常部位にはその系列の因果関係がある。例えば、足指の炎症があるとする。母指なら、第4腰神経の支配であるから、第3腰椎椎間板へルニアの可能性がある。また脛骨の微細骨折の可能性もある。あるいは大腿骨の微細骨折の可能性。頚椎椎間板ヘルニアも可能性がある.反対側の運動野の内側の血行障害かも知れない。あるいは母指の骨折、微細骨折かも知れない。おそらくそのうちの多くが原因となっているだろうが、一番影響しているものを検出しなければ高度の治療はできないが、律動法で創案したTRテストで容易にその因果関係、メジャーを検出することができる。
TRテストによって全身組織の異常部位を検出したら、次はこのようにそれぞれの異常部位の因果関係を知らなければならない。感染症でも全身に感染部位を広げている感染源を知ることができる。全身の炎症、疼痛、障害の原因が、左右上腕静脈からの感染であることも非常に多いのである。
数箇所の手術では、1箇所の手術が他の手術部位の炎症の原因となっているこが多い。
4.高度の治療法の特徴は一回ごとに体質が向上するものである
  カイロプラクティック、オステオパシー、あるいは鍼灸理論においても、治療の対象はもっぱら現病に対する処置に終始するものである。律動法ではこの点に大きな相違がある。全身組織の機能状態を知ることができるので、完治したときから逆算して、現在の状態が何10%の状態にあるか予後の状態を想定し告げることができる。個人的全体の健康状態も1ヶ月後、半年後、数年後のどのような向上が起きるか健康状態、回復状態を予測できる。80歳の老人の円背も数ヶ月ごとに伸びてくることを告げることができる。あるいは、多くの患者の体質がわかれば、平均と比較した異常程度から、幼少時、小学校低学年に受傷した事故、障害を指摘することができる。
5.律動法における有効疾患
 TRテストの活用で、人体の接触部位の正常・異常診断が可能になる。そして体内深部組織の椎間板、脊髄、脳、硬膜、内臓のすべては律動法で指導している透視診断により、その各微細組織に至るまでフォーカスしその正常・異常を診断するのであるから、あらゆる身体部位の障害が治癒力のある限り回復させることができる。その治療対象となるのは精神疾患においても、律動法の独壇場の観があるくらい多くの疾患、多くの性格的障害に効果を上げられる。精神疾患はすべて脳の血流障害に起因するから、その隔障害、症状を脳内組織の異常として特定できるからである。初診時に予後の改善される性格の変化まで予測できるのである。
 具体的疾患名を挙げないと律動法を知らない多くの治療家には判断できない面もあると思うので、以下に適応症の一部を列挙して見た。
 
頭部では、脊髄小脳変性症、脳腫瘍、下垂体腫瘍、下垂体機能低下症、脳室周囲白質軟化症、脳梗塞、脳出血、パーキンソン、アルツハイマー、てんかん、頭痛、脳脊髄液減少症、脳脊髄液減圧症、黄斑変性 、網膜色素変性、白内障、飛蚊症、弱視、小児遠視、斜視、翼状片、円錐角膜、流涙、麦粒腫、突発性難聴 感音性難聴、メニエール病、外耳炎、中耳、内耳炎。
体幹部では甲状腺機能亢進、甲状腺機能低下症、喘息、間質性肺炎、気胸、肺気腫、肺結核、嚥下障害、横隔膜裂孔ヘルニア、各種心臓疾患、心房中隔欠損、心室中隔欠損。
消化器では逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、小腸・大腸炎、胃炎、膵臓炎、肝臓炎、肝硬変、糖尿病、食物アレルギー。
運動器疾患では、関節リウマチ、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、四肢関節炎、四肢骨骨折、脊椎分離症、後縦靭帯骨化症、変形性脊椎症、脊椎圧迫骨折、脊髄腫瘍、
精神疾患では、うつ病、統合失調症、過食症、対人恐怖症、各種神経症、性格異常、パニック症。
その他の多種疾患が完治、あるいは有効である。
 
種々律動法理論
律動法におけるメジャーとしての直接調整ポイントは、腰椎5番の律動調整のみである。その腰椎5番の律動調整で生体組織すべて、そしてすべての疾患、障害を改善するためには、その腰椎5番の律動調整レベルをより高度化する必要がある。走り高跳び競技において、同じジャンパーの跳躍でも、低いバーを想定した跳躍では高いバーを越えられない。
治療における高度・低度の質はまさにこのことが最重要である。治療理論には、局部治療と、全体治療がある。カイロプラクティックでは前者をディバシーファイドテクニック、後者をメジャー治療と呼ばれている。
この律動法はまさしく腰椎5番の律動変位の調整により全疾患を治すという治療法である。これは人体組織は全機的機能をしているので、治療ポイント、アジャストポイントは高度レベルでの連携の元に治療されなくてはならない。
いかに病態をとらえるか?その疾患に対する深い原因究明が、メジャー治療の成果の高度さに直結する。その各疾患に対する重要なアプローチ理論を取り上げる。これら諸理論の詳細は一部、拙著「奇跡の新鍼灸法と手技治療」(知道出版)に詳述している。
病因論
1.椎間板変位病因論(C1.・C2以外の脊椎に椎間板がある。仙椎間を含め計27個)
①全胸椎、全腰椎間の椎間板変位と内臓の関係
肺・呼吸器疾患、喘息、気胸、気管支炎、種々肺炎、胸腺腫瘍は上部胸椎椎間板ヘルニア(T1・2間、T2・3間が多い)が重大な原因であることが多い。
②仙椎間椎間板変位と婦人科、男性科疾患の関係
全婦人科疾患(子宮筋腫、内膜炎、卵巣、卵管のすべてに重要な関連がある。不妊症以外の男性科疾患診断の決めてである。
2. 骨折、圧迫骨折病因論
  筋肉・骨関節等の運動器疾患のすべてに大きく関係しているだけでなく、体質的病的問題の多くの問題の基本的原因となっている。
重症な運動器疾患、重症な内臓疾患の診断ポイントである
3. 関節離解病因論と筋硬直、凝りの原因
 すべての関節障害は、離解であり、硬縮ではない。骨格系の機能低下時は、離解、弛緩である。その関節の弛緩を防止する反応が筋の固着、凝りである。関節の弛緩の極端な状態が亜脱臼である、その防止が凝りである。異常時には頭蓋骨の全縫合、関節が離解している。全身の関節が弛緩しているのである。難病、難治疾患がすべてその関節、縫合の離解を改善する治療でなければ治らない。さらには頭蓋内、脊柱管内に分布する硬膜も機能低下のすべてが弛緩である。すべての高度治療における障害の原理は、関節の離解、硬膜の弛緩である。
凝り、関節の硬縮の原因は靭帯の弛緩
関節の硬縮、凝り、可動性制限は関節靭帯の弛緩である。表層の筋肉は硬縮しているが、関節内部の靭帯は弛緩している。その関節内の弛緩の保護のために筋肉系は硬縮、凝りにより守っている。内臓組織の炎症時の硬化、萎縮も組織の弛緩により弾力、締りを消失した状態である。因みに正常機能時の軟部組織は温弾柔締(温かく、弾力があり、柔軟で、締っている)である。
4.感染症病因論
 多くの急性疾患、慢性疾患の原因に細菌、ウイルスの感染が深く影響している。最近、医療の問題に現代西洋医学での医原病があるが、ほとんどは医療における感染症が元になっている。軽度な手術からの感染、ワクチン、あるいは採血からの感染が非常に多いのであるが、この現状に、手技治療界、鍼灸界は非常に疎い。盲腸、鼠径ヘルニア、蓄膿、扁桃炎、甲状腺の手術、卵巣脳腫、子宮内膜炎などの手術からの感染が、他の多臓器への感染となり、重篤な障害まで引き起こしている例が多い。
 乳幼児の感染症、胎児期の感染症は、その人の生涯にわたる病的体質を形成する。一部組織の感染による化膿部位を摘出しても、感染病原体は確実に残存し、一生を通した病的問題を引き起こしている。
 なかでも多いのは、盲腸であろう。女性ならそれからの感染が婦人科臓器に発症し、他の消化器、呼吸器、泌尿器などの内臓疾患を引き起こす。幼児期にポリオにかかった人、ひどい下痢を体験した人などは赤痢、腸チフスなど中年になっても検出され、消化器の弱い体質を保有している。
 感染症とは、内臓疾患の大部分、運動器疾患の大部分、そして脳神経系の脳内組織の炎症は、打撲、外傷でなければ大部分は感染症としての障害である。感染は、血液循環を通じて拡大するので、脳神経系障害、精神科疾患に如実に現れている。てんかん、脳腫瘍の原因はほぼ感染症で、風疹ウイルスが非常に多い。
 感染症を確実に診断できるようになると、全身の多種疾患が、「全身性カンジタ症」、「全身性B型肝炎症」「全身性~症」の病名が正しいことになる。緑内障、副鼻腔炎、難聴などはみな感染症であることを心に留めておくべきである。
 
5.小腸病因論
     近年、脳腸相関論が一般社会で採り上げられているが、急性の症状、急性腰痛、椎間板ヘルニア、急性頚椎椎間板ヘルニア、頭痛、突発性難聴の原因が食中毒である。日々来院する患者の90%以上が症状の原因は食中毒である。従って小腸の炎症を解除する治療をすれば、90%の患者を完璧に治せるのであるから、治療は非常に易しいのである。朝、急に発症した劇性腰痛は昨夜の夕食の食中毒が原因である。小腸が調整されると、同側の視覚、聴覚が即向上する。肩痛、腰痛は直ちに解消して、腰筋が強くなる。
 感染症の感染源は何か?医療による場合は手術の切開部。採血、ワクチンからは上腕静脈からであるが、身体の損傷部位以外では呼吸器か消化器である。病原体で多いのは食物であるから、腸が常在性の菌が多いことも想像がつくだろう。肺、腎臓、肝臓の内臓の炎症、脳血管の炎症、全身組織の障害が原因は小腸であることが実に多い。脳、脳神経系の疾患、内臓の疾患、運動器疾患のほとんどが小腸の診断と調整ができれば90%の患者の症状が解消するということを記憶していてほしい。
6.微細骨折・骨密度弱化論(特に老化疾患に共通する)
 全身組織の炎症、筋肉系の炎症はそのすべての原因を骨格系の弱化に求めることができる。多くの治療法が筋肉の凝り、疼痛を筋肉、靭帯の軟部組織に原因を探そうとするのだが、筋肉、靭帯の損傷はその付着する骨格系が原因である。骨より、筋肉、靭帯のほうが強いのである。関節で言えば2種の骨体に損傷がなければ筋肉、靭帯は損傷、炎症を起こさない。従って、筋肉系の損傷は関与する骨体を正常にすることが必要である。肩関節の可動性制限、膝関節の可動性制限、炎症は該当する関節の骨体を正常にすることである。そのとき注目しなければならないのは、関節を構成する各骨体の微細骨折による捻転である。
 肩関節ならば、上腕骨、鎖骨、肩甲骨の微細骨折と捻転である。それらの調整により強度の五十肩も瞬時に改善する。肩関節の腱版、関節包の石灰化などというが、3種の骨体の微細骨折と捻転である。
肘関節障害なら、上腕骨、尺骨、橈骨の微細骨折である。屈曲には橈骨の車軸関節の関与がある。橈骨頭の車軸を押さえると屈曲できない。同じく膝関節も屈曲に腓骨が関与しているので、腓骨を押さえると膝関節の屈曲角度が減少する。そのときの橈骨、腓骨は微細骨折が存在している。
以上の微細骨折の例は全身のすべての関節可動性制限に関与しているが、全身の骨格系、運動器系に関与するのが脊椎圧迫骨折である。中年以降円背が増加する原因には脊椎の圧迫骨折がある。圧迫骨折については、整形外科で発見するのはわずかである。微細骨折は通常のX線像では判読できない。我々、律動法研究会では、微細骨折のX線画像での判読法を整形外科医に指導している。脊椎圧迫骨折は即、自律神経系の連絡系を阻害し、内臓疾患を誘発する。同時に脊椎同部の椎間板ヘルニアを生じ、内臓疾患を強める。
全身の骨格系、四肢骨、四肢関節の障害はの究極は、微細骨折から骨密度劣化となり、全身性の老化現象を促進させることになる。中老年の種々疾患、筋・関節障害の重要な原因であるばかりでなく、壮年後の老化現象の象徴は微細骨折の延長である骨密度弱化そのものである。老化疾患治療のキーポイントでもある。この脊椎を中心とした微細骨折、圧迫骨折の改善であり、それは同時に老化の遅延策ともなるのである。
 
人体論及び診断法
 人体論
1.脊椎側弯理論 
胸椎・腰椎の側弯、頚椎側弯、後頭骨側弯、仙骨側弯、さらには矢状縫合側弯、前頭骨縫合側弯などのS字側弯、逆S字側弯の各関連がある。「奇跡の新鍼灸法と手技治療」を参照。
微細骨折診断法
①X線像からの微細骨折診断
四肢骨、脊椎の微細骨折が全身機能に関連する
骨格系は通常X線像で判読不能な微細骨折が多くの障害、疾患の重要な診断ポイントとなっている。等研究会では、エックス線像での微細骨折判読法を整形外科医師にも指導している。
②骨のモーション・パルペーションにより診断する
2.交互椎理論
脊椎は拮抗作用により交互に隣接する脊椎が左右に回旋する。C1がPR右回旋なら、C2はPL左回旋、L4がPR右回旋なら、L5はPL左回旋である。
AKのロケット・ブラザーズの同位変位理論とは異なる。
この交互椎変位論により椎間板ヘルニアも側方ヘルニアが左右交互に出現する。
脊椎整列の交互椎
脊椎椎間板ヘルニアの交互椎
 
各組織診断法
1.脳・頭蓋系診断法
大脳・小脳診断。段法、脳硬膜診断法、小脳テントの収縮、拡張診断法、脳脊髄循環診断法、大脳基底核診断法、辺縁系診断法。
重要な障害個所であるから、これらはいずれも透視診断等熟練律動法及び新鍼灸法学習者へ指導している。
 
2.精神的ストレス診断法
精神疾患、神経症、多くのストレス障害に広く活用できる。TRテストでストレスの種類を同定し、更にそのストレス源を脳内に求め、脳内組織にストレス病原を追求する。該当する脳組織の調整により即、対人関係、職場でのストレスが解消する。精神的落ち込み、うつ状態は蝶形骨の伸展による下垂体の下降変異が存在する。その調整により即、表情が明るくなり、笑みさえこぼれる。下垂体の下降による下垂体ホルモンの分泌障害を生じる。
精神疾患、心理疾患の診断と同定脳組織の改善から、脳硬膜系の改善、小脳テントの収縮・拡張が調整され、CSF循環が正常になる。
3.感染症診断法
急性の突発性難聴、顔面神経麻痺、鼻炎、頭痛、腹痛、発熱などは感染症が原因であるが、慢性的疾患、持病的疾患の多くも感染症がからんでいる。出産時、乳児期の常在性感染症をチェックしなければ高度の効果を上げる治療はできない。
TRテストを活用した細菌、ウイルスのペレパラート診断をする。組織の異常で筋力が低下して、サンプルに触れることで反応して筋力が強くなる場合、そのサンプルの細菌、ウイルスが同定されたことになる。この詳しい方法も前述の「奇跡の新鍼灸法と手技治療」に詳述した。セミナーでは詳しく指導する。
4.悪性腫瘍診断法
近年、現代医療ではあまりに悪性腫瘍の判定が多い。生検、各種画像診断があるが、病理診断でもその判定は難しい面がある。手技治療家の臨床に遭遇することも多いのであるから、病院の精査に頼ってはいられない。悪性か良性かの鑑別と悪性の場合の治療法を診断できることが欠かせない。
鑑別法は感染症診断と同様である。悪性腫瘍のプレパラートを使いTRテストの活用で診断する。この悪性腫瘍鑑別法は、現代医療での生検、各種画像診断法より格段精度が高い。なぜなら、電子顕微鏡での形、色。画像での影の出かたなどと異なり。使用プレパラートサンプルが完璧なら、その悪性組織のエネルギーに共鳴するか否かを見るので、理論的に確実な鑑別法である。
一般的には、現代医療での悪性腫瘍鑑別が誤診の場合は、多くはMRSAであることが多い。
鍼灸でも同様であるが、確実な悪性腫瘍の鑑別ができれば、必ず人体組織中には、その悪性腫瘍を減少、消失する機能があるので、その反応が消失する組織、歪を、変異を調整することにより、多くの悪性腫瘍に対して有効である。
但し、悪性腫瘍の自前の鑑別法を持たずに、悪性腫瘍患者を治療することは無謀のきわみと言わざるを得ない。現代西洋医学が悪性腫瘍に対して各種の鑑別法を開発しているが、肝心の治癒法は少しの進歩もない。優秀な手技治療家が進んで、的確な鑑別法を体得して、治療成果を上げるべきである。
5.CSF(脳脊髄液)循環診断法
  CSF(脳脊髄液)脳室の脈絡叢で生産され第3脳室から第4脳室の正中口、外側口から外髄膜腔を降り、第2仙髄まで達し、その後、再び上向する。骨格では吸気で側頭骨が外転し、呼気で内転する。蝶形骨も吸気で外転、呼気で内転する。仙骨、OCCは吸気で屈曲し、呼気で伸展する。
吸気で小脳テントは拡張し、呼気で下降する。第3脳室は吸気で上昇、呼気で下降する。
以上の呼吸とCSFの循環、呼吸と脳硬膜の関係は、SOTの第一人として筆者が最も尊刑するマークピック先生の理論である。脳と硬膜の呼吸、吸気・呼気の関係理論は、頭蓋骨治療、AK(アプライド・キネシオロジー)等各テクニック理論に相違がとの難しさに根本的な問題がある。各指導者が一同に会してそれぞれの動きの方向の名称の定義を決めて表現しなければならないはずである。
筆者はピック先生の理論を最も尊重し、研究会参加者に一番理解しやすい方向性の名称を使い実際の実技で身振り手振りを交えて指導している。各指導者の書籍での表現よりずっとわかり易い解説を行っているので、従来の頭蓋仙骨治療、SOT、AKの理論とは異なる表現もあると思うが了承していただきたい。難しい脳、頭蓋骨呼吸理論がきっと納得できるはずである。
筆者の脳、頭蓋骨、硬膜の呼吸理論は既成の理論とは表現を異にしている。正しく伝えるため、セミナーの場で言語と手での表現を通して解説して行きたい。筆者は透視診断の専門家である。この頭蓋、脳、CSFの動き、流れの診断については引けをとらないはずである。海外間の遠隔治療と遠隔透視を長年行ってきている。
これら頭蓋骨全体の連動と硬膜の連動によりCSFは脳室内と仙骨間を循環するのであるから、小脳テントと頭蓋骨、仙骨との連動した動きを感じ取り、同じ流れとしてのCSFの流れを知覚しなければならない。正しい手技治療がなされたときはCSFが正常になっていなければならない。このCSFの動きはCRI(クレニオリズムインパルス)と呼ばれている。
CRIの知覚法は、手をできる限り触れずに感じ取ることがポイントとなる。触れれば触れるほど、生体は他人の接触感を知覚し緊張を生じる。律動法における治療観の違いであるが、常時、手を触れるスタイルから脱せなければ、診断技量、治療技量は永遠に向上しない。最初はごく軽く触れることからCRIを感じ取ることに努め、次第に手が体から離れて行く。そして律動法の特徴である完全に空間を置いた透視診断でより確実に知覚するのである。
 6.小脳テント拡張・収縮診断法
   両手掌をごく軽く側頭骨に触れ小脳テントの拡張・収縮を知覚する。同時に第3脳室の上昇、下降も知覚する。
 
 7.大脳収縮・拡張診断法
   吸気で内転、呼気で外転する。大脳は左右が膨張・収縮のバランスを取っている。脳硬膜は逆の動きをする。アルツハイマーのように脳の器質的収縮がなければ、多くは膨張している方に脳圧が高まり障害を起こしている。うつ、精神的ストレスなども多くは膨張側が原因で、その解除をすることで即、精神的症状、精神的ストレスが解消する。その異常を検査のための一時操作をすると、ストレス源をイメージしても表情が暗くならず、瞬時に笑顔に変わる。このような脳機能の操作からストレスの影響が変化する治療をしないと精神的疾患を治せることはない。ストレス源は真の原因ではなく、脳内の機能低下である。この一連の現象が手技治療により精神的ストレス、うつ、神経症が治る根拠になるのである。
 
8.仙骨・後頭骨屈曲・伸展診断法
   構築学上からの仙骨・後頭骨の動きは同時にCSF循環、CRI診断にも関係するが、律動法では手を離して行う透視診断でより高度の診断を指導している。
9.眼科診断法 ①眼圧診断法②水晶体・網膜診断法③斜視診断法④縮瞳反射テスト
 透視診断技量が身につくと、手を触れずに、角膜から、網膜、膝状体までの異常を診断することができるが、触診法を採り上げる。眼圧は閉目させ、ごく軽く微細な触れ方で眼圧の正常・異常を診断できる。確認法として軽く接触した後、急に指を離し、TRテストで判断する。眼圧が高いとき異常反応を表示する。ごく微視的手指圧の段階的変化から、角膜、水晶体、硝子体、網膜、網膜の中心、周辺、黄斑と使い分けた診断をすることができる。
10.拍打による聴覚診断法
 聴覚診断のごく簡便な方法は、術者の側頭部外方で軽く拍手することで、TRテストの反応を見る診断である。音の大小を使い分ける。同側の側頭葉、大脳基底核の影響を知ることができる。多くは膨張側が原因となっている。
11.頭蓋骨微細骨折及び脳血流障害組織診断法
 多くの難治疾患、病的体質などには脊椎の打撲による圧迫骨折と並んで頭蓋骨の損傷が非常に多い。頭蓋骨の微細骨折の診断から幼少時の頭部の外傷、打撲を指摘することができる。成人してからのスポーツではスキー、スノーボードの障害も多い。頭蓋の損傷を通して脳内の血行障害部位を診断することができる。頭蓋全体の変形もあれば脳内の圧迫を知ることができ、障害、病態の意味を理解できる。
感染症としては種々の脳神経系疾患、眼疾患、聴覚疾患、ふらつき、てんかん、慢性頭痛、性格異常等脳疾患の広範囲にわたり風疹ウイルス、ポリオウイルスのワクチン感染が多い。特に風疹ウイルスは、脳内の障害については、まず最初の当たっておく必要があるだろう。
12.その他、多種疾患に対する無数のテスト法はセミナーで実技を通して公開する。多種多岐にわたる疾患に対するその診断法は同じだけあるといってよいほど、正確多種な診断法を活用することも律動法の大きな特徴でもある。
 
これらの多種にわたる診断法があるのは、律動法は理論主体の治療法ではなく、臨床主体の治療法であるということである。また臨床主体の中から臨床に即した多くの生体理論を発見している。
この講座の最後に律動法は臨床の治療法であるから、書籍、セミナーではその全貌を披露することができない。実際の治療現場での臨床を通して多くの疾患に対する対処法、臨床を公開している。だれでも申し込まれて見聞してほしい。但し、実際の患者との生命に関与する場である。広く万人に公開はするがマナーにはじゅうぶん注意をしてほしい。
 
 
 
 
 
 
 

律動法講座

律動法とは

カイロプラクティック、オステオパシーと同様に骨格診断及び脳・脊髄を重視しますが、律動法の特徴は、全身のあらゆる組織の障害を検査し、骨格、内臓の自動的律動運動現象を捉え、そのレベルから診断し調整をする治療法です。
骨格の律動現象を、水泳プールに浮かぶコースロープのように絶えず律動運動を行っているととらえ、腰椎5番の律動運動の調整(律動調整)のみで全身の障害が改善します。身体の全組織を網羅した検査をして、内臓、脳・脊髄系、神経系、筋肉系のすべての障害部位を腰椎5番の律動調整で回復させることができます。生体、及び骨格の律動現象を知覚する感覚能力の習得法は、律動法において最も重要であるばかりでなく、すべての高度の手技治療法においても不可欠かつ、最大の奥儀でもあります。
平成7年の公開以来、律動法を学んだ多数の手技治療家を輩出してきました。
詳しくは 律動法セミナーのページをご覧下さい。

律動法ガイド

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律動法ガイド(PDFファイル/5ページ)


生きている人体は常にゆらいでいる

背骨はコースロープのようなもの

律動法は骨格を重視する治療法です。骨格を通して全身に働きかける治療法としてカイロプラクティックやオステオパシーなどがよく知られていますが、律動法では骨格についてのとらえ方がそれらとは異なります。それは「骨は常に動いている」という視点です。
そもそも、わたしたちの体の中で動いていないものは何ひとつありません。心臓の拍動と呼吸、リンパの流れや内臓のぜん動など、体内ではさまざまな動きが常に起きているので、じっと動かずにいるときでも全身が微細にゆらいでいるのです。人間だけでなく、生命あるものはすべてゆらいでいるといえるでしょう。
律動法では、その微細なゆらぎを骨の動きとしてとらえています。必ず先にチューニングを済ませてから静かな気持ちで手を骨に触れて感覚を研ぎ澄ませていくと、背骨の場合は、プールのコースロープのような動きを知覚できるはずです。これは、正確に言えば、骨のエネルギーの動きなのです。
骨のゆらぎについては、カイロプラクティックやオステオパシーの一部のテクニックでも認めていますが、それは主に頭蓋骨や仙骨を中心としたものであり、比較的とらえやすい動きにのみ着目したものといえます。そのため、全身の微細なゆらぎを的確にとらえた見方とは異なるかもしれません。
骨が常に動いているという事実を知覚し、知る事から、あらゆる治療法、健康法、医学の視野が広がるでしょう。

生命そのものに触れる

律動法の治療では、従来の治療法では発見できなかった全身のすべての骨格の微細な動き対象としているため、治療者は必然的に鋭く研ぎ澄まされた感覚を持つことになります。そしてそれは、人体すべてを異なった視点からとらえ従来の治療法の検査・診断における死角の部分に光を当て、生命の未知なる働きを知ることにもつながるのです。
「治療者の観察が行きわたった部分すべてに治療による変化が起きている」のであれば、骨の動きを通じて体内の微細なゆらぎの状態を検査することで、治療の効果は全身へくまなく行きわたることになります。
律動法では、そのような骨の動きのことを律動と呼んでおり、手の感覚によって律動に触れることは、患者の生命そのものに触れることに等しいとわたしは考えています。
茂木昭 著 「奇跡の新鍼灸と手技治療(「生命のささやき」の改訂版)」より抜粋

律動法は生命のゆらぎを整える治療法

あらゆる器官・組織を正常にする

律動法は生命そのものの表れである全身の微細なゆらぎ(律動)を腰椎5番という骨を通じて的確にとらえ、その律動を調整することで、背骨と頭蓋骨、そしてそこに収まっている脳と脊髄に正常な働きを取り戻す治療法です。
さらに、「治療者の観察が行きわたった部分すべてに治療による変化が起きる」という観点から、患部を中心として全身を筋肉反射テストによって精緻に検査することで、あらゆる器官・組織を正常化します。
特に、治りにくい病気の隠れた原因となっている微細骨折や病原体の感染を検査できることから、ほかのあらゆる治療法とは異質の治療成果を上げることができます。

カイロプラクティック、オステオパシーとの違い

カイロプラクティックで用いている骨格の歪みを表す記号は「リスティング」と呼ばれています。
背骨と頭蓋骨を調整して脳と脊髄の正常な働きを取り戻すという点では、カイロプラクティックやオステオパシーといった治療法もまた共通した物の見方に立っているといえます。ただし、それらの一般的手法の多くは骨を静止したものとしてとらえているため、どうしてもそこには、診断上の死角(盲点)が生じてしまい、治療の影響を全身の器官・組織へ確実に及ぼすことができないという見方をします。
また、その治療の方法自体にも限界があります。スラスト法と呼ばれる瞬間的な強い力で骨を動かす骨格矯正法が多く用いられていますが、律動法の考え方で骨格が歪むメカニズムを考えてみると、この方法ではじゅうぶんな生体の回復をねらえないと見ています。
体のトラブルがある場合に限らず、疲労時には脳と脊髄が緩んだ影響で関節を固定している靱帯が緩み、その結果として骨格に歪みが生じる...という説明を思い出してください。(研究会概要の最下部「脳・脊髄と筋肉の関係」参照)これを家で例えると、柱などの骨組み部分の継ぎ目が緩みグラグラとしている状態だといえます。
さらに、この緩んだ関節が固定しようとして周囲の筋肉が硬く緊張すると、それがコリとなって痛みを生じます。しかし、原因はあくまでも緩んだ関節ですから、筋肉をもんでも叩いても一時的な効果であり、原因である脳と脊髄を治さないことには根底からの治癒はありえないのです。コリとは内部の脳・脊髄の補強現象なのです。
一方、「原因は骨の歪みにある」と考えてスラスト法による強制を試みる場合、すでにグラグラしている関節に強い力をかけるわけですから、そこをよけいに緩ませかねません。このような状況では難知疾患が回復するだけの体力、治癒力の向上は難しいでしょう。
回復力がもともと強い人の場合は、このような治療で痛みをごまかしているうちに自力で自然治癒することもありますが、回復力それ自体を向上させるような治療を行うことが大切ではないでしょうか。
そこで律動法では、腰椎5番の律動(ゆらぎ)の調整によって背骨と頭蓋骨を整え、脳と脊髄の働きを律動現象レベルから正常にします。神経系の働きが正常になることで全身の靱帯は強い締まりを取り戻して関節も円滑な動きを回復し、全骨格の歪みが確実に解消されます。さらに、関節が安定すると靱帯の代わりに頑張って硬くなっていた筋肉の弾力が回復し、痛みもすみやかに消えてしまうのです。
このようにして全身が整うことで血流が改善し、呼吸や心臓のリズム、そして内臓の動きなどもすべて調和的に整い、全身の骨格にもその調和に満ちたゆらぎが伝わります。律動法では、わずか30秒ほどの間に、そのような全身にわたる変化が起きるのです。
茂木昭 著 「奇跡の新鍼灸と手技治療(「生命のささやき」の改訂版)」より抜粋

「止まった骨」と「動く骨」の違い

骨のズレと動きの片寄りはイコール

もう少し詳しく、従来の治療法との考え方の違いについて説明しておきましょう。
カイロプラクティックをはじめとする従来の治療法では、これまで、骨格の歪みを静止した状態でとらえてきました。背骨をプールのコースロープに例えましたが、それらの治療法は、ロープをプールサイドに引き上げた状態の見方をしているといえます。
ただし、そのこと自体は決して間違いではありません。静止した状態としてとらえた骨格の歪みと、骨の律動の片寄りは、同じ状態を異なる側面から観察した異なる結果なのです。
例えば、ある椎骨が背部から見て右に回旋した状態でズレしているとしましょう。このときに、背中側から棘突起と呼ばれる椎骨の後ろの突起に触れると、背骨の正中線から右にズレた位置に感じられることから、カイロプラクティックでは「PR(右回旋)」という記号でこの歪みを表しています。
一方、骨を律動するものとしてとらえ、手の感覚を鋭敏にして同じ椎骨に触れてみると違う世界が見えてきます。そのとき、骨は固定されたものではなく、常に動いているのに対し、異常な椎骨には動きの片寄りが見られるのです。
PRの状態にある椎骨で言うと、背中側から棘突起に触れて左右の律動に意識を合わせたときに、右へ片寄りのある左右の動きが感じられることになります。

律動リスティングは静止リスティングのメジャー

カイロプラクティックで用いている骨格の歪みを表す記号は「リスティング」と呼ばれています。
律動法では、骨格の歪みを静止したものとしてとらえたものを「静止リスティング」、律動の片寄りとしてとらえたものを「律動的リスティング」として区別していますが、この両者の方向性は完全に一致しているので、律動的リスティングの記号にはカイロプラクティックと同じものを流用しています。さきほど挙げた例でいえば、静止リスティングも律動的リスティングも同じ「PR」なのです。
ただし、同じリスティングでも治療の方法は異なります。カイロプラクティックでは、PRになっている椎骨を逆方向であるPL(左回旋)の方向へ矯正しますが、たとえその方法で棘突起が正中線上に戻ったとしても、律動的には抵抗の強い動きとなって椎骨は再びPRの位置に引き戻されてしまいます。
その逆に、律動の片寄りを正しく調整すると、静止リスティングにおけるPRの状態も解消されて正中線上に安定します。
つまり、静止リスティングにとって、律動リスティングはメジャー(原因)であるととらえます。レベルの高い脊椎調整には律動調整が必要となる理由がここにあります。
茂木昭 著 「奇跡の新鍼灸と手技治療(「生命のささやき」の改訂版)」より抜粋

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